先日は
徒然なる日々さん宅で、録画してもらった福岡の方のオオクワガタ採集を見たんだけど、やっぱ佐賀も居る所にはいるんだね。足場もよかったし、ああいう場所で採れるなら、もっと僕が行くようなポイントにも居るんじゃないかな??なんて期待してしまいました。
マーブルさんもだけど、テレビで採るって凄い方ね。仮に僕にそんな話が来ても、無理って言っちゃうもん。それくらい佐賀にしても九州にしても、オオクワガタが少ない気がします。
さて、早く内容書けよ・・・と声が聞こえますので。(笑)
タイトルは僕の好きなバスプロのキャッチコピーを真似させていただきました。気づいた人も多いのかな?
今季採集シーズンもあと1ヶ月くらいでしょうか。残りもので大逆転?それとも2次発生?そんな狙い方の参考になれば幸いです。
ノコギリやミヤマもたしかにクワガタ採りの面白さを十分満喫できますが、
採った、探した喜びは「洞」ありきではないでしょうか?↓
洞と言えば、ヒラタクワガタですね。 ここでオオクワガタという方は、九州の方ではないと思います。何故なら、非常にオオクワガタは居ないからね。 また
今回のテーマはあえて「本土ヒラタ」にしてます。これは、対馬はわかりませんが、
壱岐ヒラタや五島ヒラタは、正直、昼でも大きな個体が洞の無いような樹液を吸ってたり、何匹かで樹液に集まってたりと、習性が少し違う気がするからです。たぶん、南方系の離島種も似てると思いますので、ここでは本土ヒラタ、習性、行動から考える狙い方を記事にしたいと思います。
まず、
本土ヒラタのシーズンによる行動パターン。北部九州 5月下旬~6月初旬 発生期 発生初期は、
洞=越冬虫 捲れ及び高所=新成虫 の法則が成り立つ。
洞をこの時期狙っても、ボロボロの虫ばかりが多く、捲れや高所に引っ付いてるような虫ほど大型で綺麗な個体が多い。
※理由はわからないが、
新成虫はまず餌となる樹液を求めて飛び回るのではないかと思う。特に、この時期は、捲れなど簡単に採れる箇所にいることが多く、
発生木が近い場合は、連日大型が採れる場合が多い。大体の方が、「ここで初めに大型が採れたんですよ」というのは、こういった行動からで、続くものではない。
(過去に囚われる方はここで自沈する。)
狙い木: コナラ・カシワ・ミズナラ・クヌギ
(特にナラ系は早い時期に樹液を出すので、こういった時期に狙うのがセオリー)
北部九州 6月下旬~7月初旬 安定期大型個体ほど、一等地と呼ばれる木の洞に入ってくる。ここでは、有名な木などを回って攻めるのが正解。いくら有名でも、一等地と呼ばれる木は、必ず年1回は大型が入るものである。
※理由は、メスにある。
樹液を出し、大きな洞ほど、メスの飛来する率が高く、オスは交尾するためにいい場所に陣取る。よく、
オス一匹に、メスがハーレムといった光景に遭遇するのはこの時期である。
逆手に採れば、あえてメスを一つのウロに何匹か移送して、3日~4日くらいすると高確率でオスが居るものである。
狙い木: カシワ・クヌギ (洞や捲れの多い木が良い)
北部九州 7月中旬~8月中旬 この時期になると、
採集圧が問題になる。正直、道路沿いや有名スポットを回ると何も採れないなど当たり前になる。 ここでは、
やはり人が来ないエリアをいかに知ってるか?またシーズン前に探してたかが明暗を分ける。 また、
気温も上昇するため、湿度が高い場所や、日陰を作るツタが巻いたような木が生きてくる。
※ポイントの見方としては、下草が刈られてなく、入り口が藪で、ツタが巻いてる木もあるような場所は高確率で居る場合が高い。また、7月は高所の洞もいいが、暑くなればなるほど、
根部の土と隣接したような洞に居る場合が高い。ただ、採集圧が高い場所や、
湿度がありコケなどで十分保湿されてるような木は高所の洞がいい。基本的には、
暑くない時期は高所、猛暑は根部が基本となる。これは暑さで虫が移動すると思ってもらいたい。
狙い木: アラカシ・クヌギ (洞の多い木が良い)
北部九州 8月下旬~9月 2次発生時期的に2次発生個体も混じるのがこの時期。
2次発生した個体は、やはり樹液の多く出すような木に集まる。比較的、洞ではなく、
木の幹をウロウロしてる場合が高い。メスに関しては、外灯への飛来以外は、採集困難となる。(産卵行動の為と思われる。)
※9月くらいになると、クヌギの樹液を出す木が限られてくるため
アカメガシワ・アラカシ・タブなど、他樹木も狙い目となってきたりする。必然的にヒラタの移動すると思われ、クヌギに隣接したこのような木をチェックするのが吉。
狙い木: アラカシ・クヌギ・アカメガシワ・ユズリハ・タブ (他樹木は採集実績ある場所に隣接した場所ほどよい)
シーズンの行動パターンと狙い方、ここまで読むとなるほどってなりましたか? あと、採集時間は間違いなく夜ですね。
6月~7月は21時~0時 それから次第に遅くなって、暑い8月は、2時~4時くらいの一番気温が下がる時間帯がいいです。何故に夜かというと、明るい時間は、洞の奥に居ても、
暗くなると徐々に出口に移動し、最終的には顔を出す。ようするにこの時間ほど、採りやすいんですよ。 洞のある木をたくさん知ってても、すべて見て回ると大変。逆に顔を出してたり、ちょっとしたチェックで見えれば、お留守なんてこともなく確実に無駄が省けます。木に登って、覗いて、お留守なんて、どっと疲れがきますからね。
たまにはこんな嬉しいサプライズもあります↓
オオクワガタは中々会えませんが、それなりに
噂を聞くような場所なら、ヒラタに代わって洞の王様になってます。話が脱線するのでオオクワガタについては書きませんが、今回の行動パターンがわかれば、
65㎜前後は間違いなくいつの時期でも採集出来るのではないでしょうか?最初は「黒帯」とタイトルに付けましたが、間違いなくこれはセオリーであって、当たり前。ということで、「白帯」に変えました。 知らなかった人は、入門生として頑張ってください。 虫に限らず、生き物を獲るには生態を知るからです。
「黒帯」は環境を踏まえてといった内容でいずれ書きます。・・・ランキングにご協力を!画像をクリックするとランキングに1票入ります→