連日連夜です。22時くらいに出発して高速乗り継いで深夜着。流石に遠いですね。今回はジャンヒラをもちろん狙ってるけど、採れると思っていってるわけじゃない。正直、採集場所も飛び飛びで知ってる数もそんなにない。よーするに持ち球は少ないって感じ。
採集場所を探すってのはほぼ努力、もちろんこんな地形でここに洞があればっていう探し方も出来るけど、基本的には努力ありき。だから探した場所で結果が出ない人は努力してないから。結果が出ないうちは努力と言わないからね。そんな大分県も僕にとってはまだまだ努力不足。
なら何で行くの?ってなるけど、通いなれた土地なんかで採ってると、行けば行くほど簡単になってくるし、次にどこを狙うべきかっていうのが自然に浮かんでくる。ただそれが知らない土地、通いなれてない場所だと、すごく考えないと自然相手は読めない。正直、土地土地でクワガタの好みも変わるし、付き方も変わる。たぶん理解してない人も多く居ると思うけど、例えばクヌギで採ってる人が離島に行けば正直、手も足も出ない。クヌギやコナラ何かがない島っていくつもあるから。だからどんなに通いなれた所で採ろうと、達人みたいに思ってようと、実際井の中の蛙で素人と一緒。いかに地域に自分を合わせれるかってのは、こういうなるべく知らない土地に行くことでしか培われないから。
向上心とか持ってやってる人は、どんどんこんな感じで色んな場所にチャレンジしてほしいな!釣りでも採集でも考え方だろうけど、釣れるから面白い、採れるから面白いって思ってるうちは伸びません。
前置きが長くなったけど、最初のポイントは大木のクヌギ・・・ただぜんぜん樹液が出てない。
裏側の根元の洞だけ樹液が出ててこんなサイズが居ました。50㎜くらい。ひっかき棒で出して、バイバイ。
ちょっと山側で寒いのか?そう思いつつ一気に海側へ。採集場所が少ないのと飛び飛びなんでルートが組みずらいから時間だけが過ぎてくのがもどかしい。2か所目は大きく移動して、日当たりのいい海側。何本かある並木で結構ダラダラの樹液がすぐに飛び込んでくる。アタリだ!ノコギリも多く居て、ここは発生もいい感じ。
ペアリング中の大型ノコギリ!(たぶん67~8㎜くらい)採ってません。ここは洞じゃなく捲れなんだけど、ここも大きいのは居なかった。そのうち入ると思うけど、いかんせん人家が近いのですぐにもぬけの殻になるだろう。ここ数日が勝負かな??
お次はよりもっと海沿いに移動。海側の方が間違いなく今時点ではいいからね。今度は思いっきり自然の森、林? タブの木が多くあるんで樹液を見ながら。タブは基本的に大木は上の枝、若木は根元あたりのカミキリの穴っぽいのが広がったのが狙い目。タブは樹液が出てる木は通年出るから、あとは虫の付き方を見るだけ。風が吹いてる日は下の方がいいし、風がないときは上みたいね。一本ボコボコのカミキリに相当やられたタブにこんなサイズが
本日最初の65UPでした~!!アゴ長めですね。(ひっかき棒 Monster Type Wood仕様)やっぱ海側は長い個体の比率が上がる気がする。余談だけど、福岡も福岡側より北九州側の方がアゴの長い個体の比率が高い。あと山口、下関も一緒だね。北九州、下関から遠くなるほど比率が下がってくるし、山側になるとほぼ見られなくなる。アゴが短い方がカッコイイけど、この比率が高い方、よーするにアゴが長いのが混ざる地域ほど大型個体の比率も高くなるので、参考にするといいですよ。10匹採ってみんなアゴが短い地域は捨てるのが効率がいいです。
次の場所はやや市街地。大分はクヌギが多いイメージだけど、それは山間部が多いだけで市街地はコナラやカシワがメインです。こっちの方は若干、枯れ気味でもうピーク過ぎた感じでした。ただやっぱ今来た感じの中では暖かい気がしたので、市街地から離れず遠からずでポイント選び。
葛巻の楡かな?大木の高いとこで喧嘩していたヒラタクワガタ。55~60㎜くらいですね。
こちらは別の葛巻のクヌギに隠れてた50㎜のコクワガタ!!コクワは45㎜くらいまでならまあ意外と居ますが50㎜は滅多にいません。こちらは近所の小さい子供にお土産♪
カシワの老木に居た65UPの短歯ヒラタ!ひっかき棒で出すまで胴体しか見えてなかったので、体デカいのにアゴ短けぇ~って驚きました。(ひっかき棒 Monster Type Wood仕様)
このカシワの木にはミヤマクワガタも居ました。大きくなかったけど、流石大分と言うべきか、こんな市街地から近い場所でも居るんだねってなりましたね。福岡だと正直、結構、田舎か山に行かないと居ないから、自然の豊かさの差を感じます。明るくなってから、場所を探しつつ朝からやってる温泉までドライブで終了、そのまま仕事で(笑)
HIGH VOLTAGE 2ご購入はコチラをクリック!本シリーズは、紀行文的体裁をとってはいるものの、クワガタの採集に関するあらゆるテクニックや採集のヒントが満載されているばかりでなく、トラップや標本作成の手法解説や離島の旅行案内も詳しく解説されている点が、大きな特徴となっている。(HP紹介文抜粋)
発 行: 2017年6月4日
編・著: 上林 昭景
発 行:
昆虫文献 六本脚定 価: 本体3,000円+税(送料サービス)
内 容: B5判、並製本、142頁フルカラー(写真・プレート・図・表など多数)
※納本は6月9日(金)の予定で、検品後12日(月)より受付順に出荷します。
本の紹介記事はコチラをクリック!