クワガタ採集シーズンもあと3か月ちょい!!待ち遠しいですね。今回はオフシーズンでも質問が多い、
ひっかき棒の使い方、上手な使いこなし術っていうのかな。参考に、今まで皆さんが採ったシチュエーションを想像しながら読んでいただけたらと思います。
まず
「こんな洞にジャンヒラ居ない!」って言われそうですが、今回は市販の洞木で説明しますのでご容赦ください(笑)
実際のフィールドならジャンヒラクラスでもしっかり隠れるような深さのある洞や捲れってことになるので、少なくてもひっかき棒のシャフトはしっかり入る深さとなります。
逆を言えば、浅い洞や捲れには居ません・・・って言い切らないけど、例え居ても、たまたまかマグレですので、少なくても「この洞から採った~、俺スゲー」って自慢の対象にはならないです(笑)
※ひっかき棒シリーズは基本的に大型個体が潜むような場所でテストし作成しておりますので、シャフトの長さもとても使いやすく出来てます!!さて本題ですが、皆さんは洞や捲れを覗いた時、とっさに考えてます?自然に??それとも我武者羅に???
最初に肝心になってくるのは、「クワガタがどういう状態?」ってことで、
画像のように「上掛け」か「下掛け」かを使い分けます。この最初の動作の選択で、採るのに時間が掛かったり、結局諦めたりってことになるくらい重要ですので、しっかり頭に入れてくださいね。
(これを読んだら慣れるくらいサイズを問わず、洞や捲れからひっかき棒を使ってクワガタを取り出して見る練習が一番です。)※画像ではわかりやすくするためクワガタの姿勢を変えてます。
①洞の中でクワガタが動いている →ひっかき棒は上掛け
②洞の中でクワガタはじっと身を潜めてる→ひっかき棒は下掛け①の説明は、
「洞を覗いたらクワガタが慌てて逃げ込んだり、中で自分のポジションを探してアタフタしている状態」を指し、この場合はクワガタの動きを抑えるのが正解のため、上からひっかき棒を掛けます。
クワガタも含めて、甲虫は主に表面の攻撃から身を守るため硬く縮こまる性質がありますのでこれを利用して、まずは動きを止めるってことです。
②の説明は、
「洞を覗いたらクワガタがじっとしてる状態」を指し、クワガタにとって洞や捲れの中で一番安全と思っている場所に居る時ですので、①と②で言えば3:7くらいの割合でひっかき棒は下掛けとなります。
この下掛けがひっかき棒を使いこなす一番のポイントで、しいて言えばこれが出来るか出来ないかで、深い洞から採れる確率が大きく変わってきます。
※
「ひっかき棒専用赤色LED」を使うことで、①の場合がまったくクワガタが気付かれてない状態で出来るようになり効果的です。
※
「ひっかき棒TYPE3」のフック形状は①の上掛けにおいて、ホールドしやすく出来ており、とっさに掛けた際も、しっかりかかりやすくなっております。
画像ではわかりやすくするためオープンな状態で行っていますが、このようなイメージをもってフィールドで試してくださいね。
「ひっかき棒は下掛けが使いこなすポイント!」と②で説明しましたが、
実際のフィールドでシャフトがすっぽり収まるような洞でジャンヒラを想像してください。そんな深さにしっかり樹皮にくっついてる大きなクワガタを力で動かすって出来ると思います??多少は無理に動かせますが、正直、傷つく可能性の方が高くなりますよね??殺して採っても意味はないし、採った~って自慢は出来ません。
>肝心なのは、虫の力を利用する、ひっかき棒はそのための武器と理解してもらっても言いくらいの使い方が出来るんです。ひっかき棒先端のフック部分を横に寝かせれば、ほぼどんなシチュエーションの状態でもクワガタの下側に滑り込ますことが出来ます。普通に考えれば、クワガタの奥まで一回出して引くを想像しますが、これでは人間の力だけで採ってるだけ!!
画像のように後ろ脚の付け根付近までひっかき棒を入れて、起こしてみてください。この時、フックの先で
擦ったり、摩ったり、叩くような感じを同時にします。ほとんどこの動作だけで、中のクワガタは自発的に動き始めます。よーするに急所みたいなもので、流石にそこを刺激されると逃げたくなると思ってもらっていいです。
自発的に取り出せる、もしくはもう一本上からしっかり力を掛けやすい位置まで動いてもらうようにこの動作を行い続けます。
ひっかき棒自体、細く、様々な洞の形状に合わせて多少しなる設計ですので、この下側にすごく簡単に入れやすく、誰でも嫌がらせることが出来ます。そこまで大きくなかったり、中には大きいのに嫌がって自分で洞から出てくるようなことも多々ありますので、この採り方がひっかき棒の一番の武器であることは間違いないです。(皆さんからの報告でも、飛び出てきました~って声多いです。」
人間の力50%、虫の力50%みたいな感じでやると、刺激加減と言うのかな、そういうのの上達も早いと思います。上掛けした時との反応の違い、そして上掛けして抑えたクワガタを下からの攻撃で採る、こういった応用となっていきます。応用編も近いうちに書いていきたいと思います。
※ひっかき棒はクワガタに上掛けする場合は、2本使います。上と下の両方使いが確実に採るコツです。2本使う場合は
「ひっかき棒専用LED」などのサブライトがとても効果的となります。
※硬いシャフトの
MONSTER TYPE・WILD OKUWA MODELは、クワガタの下側にフック部分を入れ、それを樹皮側に当て、支点にすることで(テコの原理)クワガタを浮かしたり、横に揺らすといった使い方も出来、硬いシャフトと相まって、こういう深い穴に潜むようなクワガタを短い時間でたくさんの刺激をちょっと強引にも与えることですぐに採ることが出来るよう設計しております。