ご要望が多かった
「ひっかき棒の上手な使い方」応用編の第1弾!!ひっかき棒×2本のアワセ技。2本??ってなった方もおられるかもしれませんが、もちろん1本だけでも十分って場合もあります。特に捲れみたいな覗いたら全体が見える状況なんかは1本でも前回ご説明した基本編を見ていただければすんなり採れると思います。
今回は全体が見えないとか、洞に対してはとても有効な対処の仕方です。動画でって声もあったんですが、どうも一人でズームしたりしながらは無理だったんで、夏の採集の際、誰かに撮ってもらっていつか実践編でお伝えしたいと思います。
基本編と同じ洞木で再現しますが、例えばご覧のように洞からクワガタが半身見えてる状態で挟まってるとします。まずこの場合の初動は
挟まって動いてない=ひっかき棒は下掛け!!ひっかき棒先端を寝かせた状態で、素早くクワガタの下に潜り込ませます。
先端を樹皮に這うように結構勢いよくやって大丈夫です。入れ込んだら、基本編で書いたように先端を立てる感じで、嫌がる部分を刺激します。
小さい個体や、赤色LEDなどを使っていると驚いてこれだけで出てくるときも多発しますね。所謂、ひっかき棒の楽勝パターン!!ただ結構大きい個体や、洞に住み慣れてしまってる個体は、踏ん張りますし、微妙にしか動きません。とくに画像のように
下から上に突き上げて出しにくい、上が当たってどうやって出そうなんて状況??実際よくありますよね。
こういった場合には
ひっかき棒を2本使いましょう!!下側に掛けたひっかき棒で嫌がらせながら動かし、出口に向かってきたら、上側に誘導、添える感じでもう一本。この場合、上から掛ける方はあまり力を入れず、
クワガタが動き始めた時だけ出口側へ引くを繰り返します。難しく書いてるけど、
少しづつ出口に向かってくるように角度を変えてあげるって意味合いです。
下側のひっかき棒は常に刺激を与えてるため後進することはありません。出口にうまく誘導してあげるのが2本目のひっかき棒の役割と思ってください。もっと言えば、中が複雑で深い場合は、この繰り返しで出口まで導きます。
特に大型個体ともなると深い複雑な洞を好みますので、必ず2本持っての作業が当たり前となってきますので、是非、憶えててくださいね。
ある程度出て来たら、
手をクワガタに挟ませたりってのもありですが、手を使うときはあくまで確実な時だけ、これ失敗するとかなりの確率で変なとこに挟まったり、テコでも動かない状況になります。昔はこういう状況でピンセットとかで無理矢理採っちゃうって人も居たけど、傷ついたり、時にはバラバラになったりするだけなんで、あくまでひっかき棒だけでクワガタとの勝負を楽しんでください。
次回はもうちょっとマニアックな応用というか、クワガタの姿勢での対処法をお伝えします。
くわがた散歩道商店 樹液採集の必需品!ひっかき棒の上手な使い方(基本編)♪第2回2018ひっかき棒で採る&撮る! 東日本ブロック・ロクヒラコンテストについて♪ (コメントお待ちしております。)